森の見方を学ぶ
森を学ぶにあたって、予備知識として基礎的なことを理解しておきましょう。
まず、日本全国で生育する植物種数は、5000種以上あります。その中で、富山県に生育する植物種数は2500種といわれています。県内だけでも全国に生育する植物の半数近くを見ることができます。「シダ植物」や「種子植物」といった言葉は、学校で習って以来、聞いたような気がします。また、県内の民有林資源量としては天然林と人工林がおよそ半々で、最近は少し人工林の量が多くなっている傾向です。地域でも生育している植物に違いがあり、一口に林業といっても地域によって全然違うことが分かりました。
森林の違い
ここで、「原生林」・「天然林」・「人工林」・「二次林」という用語について下記にまとめます。
原生林 | 過去に伐採されたことがなく、人為的な手が入っていない森林。 |
天然林 | 伐採など人の手が入っているが、自然の力で生育できる森林。 |
人工林 | 人の手で苗などを植え、生育した森林で、主たる目的は木材の生産。 |
二次林 | 伐採や火災などにより失われ、その後自然に再生した森林。 |
建築に携わっているので人工林(スギやヒノキ等)については比較的馴染みがあります。しかし、二次林というものはあまり理解しておらず、森の見方が少し変わったような気がします。富山県の森林の特徴をデータから読み取ると、人工林率は18%程で、全国平均では41%程なので、人工林の割合が小さいことが分かります。逆に、二次林率は36%程あり、全国平均の13%と比べると、二次林の割合が大きいことが分かりました。
その他、森の見方として、林分構造や森の歴史・遷移、生態学、森林の機能等について、多くの知識を得ることができました。今回学んだことから、その山々によって生育している植物も違いがあり、その資源の活かし方も違ってくるということが分かりました。実際に森へも入り、これからより深く森のことを学びたいと思います。
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