「タンコロ」って何?
皆さんは、「タンコロ」ってご存じでしょうか?地域によって多少言い方が違うかもしれませんが、材木として樹木を伐採したときに、売り物になり難い根元部分の残ったもののことを「タンコロ」と呼んでいます。「タンコロ」は残ったとしても、搬出されず、山に残されていることも多く、使われるとしても薪としての利用が多いのではないでしょうか?
この商品的価値が低いと思われている「タンコロ」にデジタルファブリケーションを利用して、何か付加価値を付けられないかという活動をしておられる方がいます。世の中には、こういった「タンコロ」のように商品価値が低くて実利に見合わないため、放置されたり、廃棄されるものがたくさんあるように思います。しかし、デジタルや新しい技術等と組み合わせることによって、新しいものづくりができるのだと改めて感じています。あまり世の中に知られていないことや知っていても放置されていることは、そのままにしないでその課題といろいろな角度から向き合うことが大切だと感じています。
「タンコロ」と「デジファブ」
今まであまり活用されていない「タンコロ」にデジタルという技術を組み合わせることにより、価値を生み出すことは、とても面白いと感じています。デジタル技術も日々進化しており、今では3D技術があたり前になっており、3Dスキャンなども低コストで使いやすくなったり、3Dプリンターも建築物が造られるものまで登場しています。これからさらに、新技術などとの組み合わせも楽しみです。
現在、私は「EMARF」というサービスを利用し、3Dモデリングを勉強したり、身の回りのものづくりにチャレンジしています。この「EMARF」は、誰でも利用できますので、興味がある方はチャレンジしてみてください。 その中で「タンコロ」を利用したワークショップに最近参加したので、少しご紹介します。今回、無印良品の東京有明店が2周年を迎え、いろいろなイベントが催されていました。その一つとして、「タンコロ」を利用したものづくりをするワークショップがありました。 ワークショップで製作できるものは、トレーと迷路と小物入れ。どちらもテンプレートを利用して、デザインが苦手な人でも、3Dモデルを確認しながら、形を変形できるようになっています。そのデータをその場で「Shopbot」で切り出しを行い、その後、自分でヤスリ掛けをするというワークショップです。このヤスリ掛けがまた、集中しちゃいます。ひたすら一生懸命にヤスるんです。ちょっと疲れますが、とても楽しいですよ。 機会があれば、参加してみてください。
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