山村における経済学
全国的に多くの山村は高齢化、人口減少等、様々な問題を抱えています。高度経済成長により、ヒト・モノ・カネが都市部へ動き、どんどん山村の集落から人が離れていきました。少子化で全体的な人口も減る中、なかなか以前のように山村に人が戻ることはないと思いますが、森の暮らしのたくさんの魅力を知ってもらい、山村に関わりを持ってくれる人を増やしていかなければなりません。こういうモノが溢れている時代だからこそ、森の魅力を感じてほしいと思います。林業にしろ、農業にしろ、新たな仕事にしろ、山村にヒト・モノ・カネが循環できるようになれば、もっと豊かな社会ができるのではないかと期待します。 森の資源はまだまだ未知数です。今利用されていないものでも、見方を変えれば、もしかすると利用価値が高い資源もあるかもしれません。そのためには、森を学び、森を知ることが大切だと感じています。そして、多くの人に森について、森の暮らしについて触れてほしいと思います。
百姓の暮らし方
私は、農業に縁のなかった人間ですが、初めて農業体験なるものを経験させていただきました。あいにく雨ではありましたが、田んぼに入って草取りの作業をみんなで行いました。一般的な田んぼでは、農薬や除草剤が使われていると思いますが、こちらの田んぼは自然農法で、農薬や除草剤を使わないため、草取り作業が必要です。裸足になって田んぼへ入りましたが、泥に足がとられ、転びそうになりながらもひたすら無心で草取りをしていると、とても爽快感がありました。まぁ、一日だけの農業体験だったから楽しくできましたが、毎日の農作業となると、やはり大変だなと思います。ですから、口にする食材はいつも感謝していただいているつもりですが、今まで以上に感謝していただきたいものだと改めて思います。 今回、「百姓の暮らし方」について講義していただいたのは、「民宿 中の屋」の中西さんです。現在でも向上心が高く、精力的でとても圧倒されました。利賀百姓塾を発足されたり、自家栽培したお米で濁酒を製造されたり、すごく元気な方でとにかく利賀愛を感じました。中西さんを見ていると、若い我々が負けてはいられないという感じです。 今回の農業体験は、草取りだけでしたが、機会があれば、田植えや稲刈り、その他の作業もチャレンジしてみたいと思いました。自分で身をもって体験し、直に見たり聞いたりすることがとても大切だと思います。とても貴重な体験をさせていただきました。
森の暮らしを学びたい・体感したい方、TOGA森の暮らし塾は、スポットでの参加もできますので、是非一度HP等をご覧ください。
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