「SDGs」について考える!今、自分たちにできることを考えてみよう!その3

SDGs」とは、「Sustainable Development Goals」を略したもので、「持続可能な開発目標」のことをいいます。2015年9月の国際サミットで全会一致で採択され、「誰一人取り残さない」持続可能でより良い社会の実現を目指す世界共通の目標です。この目標は、2030年を年限とする17の目標と169のターゲットから構成されています。

SDGsで自分たちができること その3

13 気候変動に具体的な対策を

 「気候変動」と聞いて、最近の急激な豪雨や夏の猛暑、冬の大雪、台風の大型化…などなど、こういうことなのかと実感している方も多いはず、今までに経験したことのない事態が頻繁に起こっているように感じます。「地球温暖化」ということがいわれ、二酸化炭素の排出が原因ではないかということで「脱炭素」が叫ばれていますが、これからの住まいづくりにおいても、加速して「脱炭素」に向かっていくことになるでしょう。今のまま、何もしないで進んでいくと、取り返しのつかない事態になるかもしれません。数十年後、本当のところどうなるかは分かりませんが、最悪の事態になってから手を付けてもどうしようもなくなると思います。今できる具体的な対策を実行し、将来、子や孫たちが安心して暮らせる世界が維持できればいいなと考えています。

14 海の豊かさを守ろう

 海にペットボトルなどの廃プラスチックが留まり、海洋生物に大きな影響を与えている問題や、沖縄のサンゴが海水温の上昇等により白化している問題など、「海の豊かさ」を守っていく対策もこれからは重要です。住まいづくりに海はあまり関係はないですが、自然というものはすべてがつながっていて、海は山とも密接な関係があり、全く関係ないことでもないことが言えると思います。様々な問題は、関係ないと思っていても色々繋がっていて、各分野で、その問題を解決するために突き詰めていくことが大事ではないかと思います。そして、いろいろな分野が協力し合い、解決していけば良いのだろうと思います。

15 陸の豊かさも守ろう

 住まいづくりにおいて、森林との関りは切っても切り離せません。日本では、木材自給率がまだまだ低く、海外からの輸入に頼っている部分が大きいです。それで今回問題になったのは「ウッドショック」ですが、エネルギー分野同様、自給率を上げて自立できるようになっていかなければならないと思います。林業の採算性や高齢化などによる人手不足など様々な問題がありますが、持続可能な利用の促進と持続可能な森林経営を真剣に考えていくべきだと思います。
 日々の暮らしにおいては、安全なまちづくりというのもテーマだと考えます。最近、街中でもクマやイノシシが出没するようになりました。「山の豊かさ」を取り戻し、人と動物がしっかり住み分けできるようになればいいと思います。また、最近では外来生物の話題もよく聞くようになりました。人に害を与えるものも少なくありませんので、しっかりとした対策が必要ではないかと思います。
 今回も、住まいづくりに関わる者として「SDGs」をどう取り組んでいけるのかを考えてみました。様々な立場によって取り組みは変化しますが、根本は、「持続可能でより良い社会を目指す」ことにありますので、今、自分に何ができるのかと考えることが大切だと思います。
 日本の取組みや企業、自治体等の取組事例など見たい方は、「JAPAN SDGs Action Platform」(外務省のサイト)をご覧ください。
 環境省のサイトにも「持続可能な開発目標(SDGs)活用ガイド[第2版](概要版・本編・資料編)」がありますので、興味のある方はどうぞこちらも。(環境省のページです)
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