アースデイに参加しました。

地球に優しい住まいを考える

 今回、このアースデイを通して、仕事としている建築設計(特に住まい)について考えました。これからの住まいづくりをどうしていけば良いのか、自分なりに考えたことをまとめてみます。

住まいづくりは木造が良い

 日本の住宅は木造が多いのですが、条件やデザイン性によっては鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物もあります。どれもメリット・デメリットがありますが、木造の住まいをお薦めしたいと思います。現在の木造住宅のつくり方だと、木造といっても木が全く見えない住宅も多いですが、せっかく木造でつくるのですから、木が見える空間を提案していきたいと考えています。
 樹木は二酸化炭素を吸収し成長しますので、木材を使うことにより炭素を固定化することができます。ですから、木造住宅は長く利用することでCO2削減に寄与できると考えます。国産材、さらに地域材を使うことで、輸送時のエネルギーを削減できますので、積極的な国産材利用をお薦めします。森林の樹木は上手に利用して循環させていかないと森林自体が荒れていきます。樹木を計画的に伐採して利用していくことは、決して環境破壊ではありません。
木の家_吹抜

長く住み続けられる住まいづくり

 木造住宅は木材を利用することから、メンテナンスをしながら長く住み続けることによって、それだけでも環境の負荷は減ることになると考えています。しかし、人が住むということになると、生活において様々なエネルギーを使用することになりますので、低性能の住まいでは意味がありません。さらに自然エネルギーをしっかり利用できる住まいづくりが良いと思いますので、省エネルギー性能の高い住まいづくりを計画することが大切です。当然コストも重要なので、シミュレーショをし、中長期的なトータルコストで住まいづくりを検討しましょう。
 また、構造についても耐震性の高い建物を計画しましょう。木造住宅では必須ではありませんが、根拠のある建築計画をするため、構造計算をすることをお薦めします。熊本地震が起きてからは、耐震等級3が基準だと考えています。大地震で倒壊しない住宅ではなく、大地震でも住み続けられる住宅を手に入れてください。結局、住み続けることができなければ、解体してゴミになるだけ…。そんな住まいづくりは悲しいです。
 既存の住宅でも新築並みに性能を上げて、長く使うことを考えていきたいものです。建築資材等の高騰やストック住宅の増加により、新築住宅より既存住宅の改修にシフトしていくことも考えられます。一つの選択肢として、是非、住まいの改修もご検討ください。
木の家_窓際
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手のひらに地球儀

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