デジタルファブリケーションに挑戦しよう!キャンプギアを製作してみる

六角形のテーブルを考える

 キャンプギアとして六角形のテーブルを製作することにしたので、本やネットで検索し、サイズや、形状、組み立て式にするか折畳みにするかなど考えながら設計していきました。キャンプギアということなので、使用時にはしっかりとしたものとしつつも、持ち運び時にはコンパクトかつ軽さが必要になってきますので、いろいろ悩みました。いろいろな人たちにアイデアのヒントいただき、組み立て式持ち運びやすく収納できるよう考えました。
 今回、材料は合板12mmで3枚以内という制限がありましたが、いかに部材を無駄なく配置し、ゴミが出ないようにするということも考えながら進めました。
 六角形のテーブルなので、天板6枚にし、天板2枚分をセットにしてうまく収納できるようにしています。また、天板2枚でも小さなテーブルができ、6枚使えば、真ん中に焚火台が置ける大きなテーブルになるように考えました。
 組み立て時の接合部分についてもいろいろ考えましたが、やはり頭の中で考えるのと実際出来上がってくるものでは、若干イメージとは違い、良い勉強になりました。
ヘキサテーブルの初期スケッチ
初期スケッチ

テーブルの製作を体験して感じたこと

 今回のものづくりを通して、感じたことやこれからの課題みたいなものをまとめます。
加工機の特性を知る

 加工機には、できること・できないことがあり、加工の特性が必ずあります。その辺は、もう一度学習が必要かと感じました。実際に一度作ってみないと分からないことも多いので、どんどん製作していくことが手っ取り早いと思いますが、基本的なことは頭に入れながら設計作業をすることが大事です。

材料(木材)の特性を知る

 材料についても勉強が必要です。いろいろな材料が加工できるようですが、基本的に木材になります。無垢材・合板・集成材等、材料および樹種など様々な特性があります。私自身は、建築で利用する材料についてはある程度勉強していますが、それでもいろいろな材種があり、育った環境でも少しずつ違っていたりします。材料の知識を勉強しつつ、実際の材料を見ながら、試しながら、製作に取り組まなければいけないと感じました。

接合部の特徴を理解する

 基本的に板材上のものを加工しますので、接着剤で接着する以外は、接合部の知識が必要になります。最終的にこの接合部が肝になってくるように感じています。いろいろな組み方を検討しながら、製作をする必要があります。

仕上方法を磨き込む

 設計プロセス~切削まで、デジタルファブリケーションなので、デジタルですが、仕上に関しては超アナログです。当然と言えば当然なのでしょうが、自分の体を動かして、ひたすらヤスリを掛けるのです。この時間がまた楽しいのだと思います。粉だらけになりながら、無心になって紙ヤスリで板を磨き上げるのです。ですから、バリの取り方やヤスリの掛け方、電動工具の使い方など技術的な部分も勉強しなければいけません。細かい部分の作業は削り方を工夫したり、使いやすい道具を見つけたり、自作したりといろいろ試していきたいと思います。

ものづくりは楽しい

 やっぱり、ものづくりは楽しいということが実感できました。特に手仕事(自分の体を動かすこと)が良いのだと思います。パソコンで、3Dプリンタで完成というのも良いですが、自分で削ったり磨いたり愛着を持って仕上げることがとても大切なことのように感じます。Shopbotによるものづくりだけでなく、いろいろなものづくりがありますので、そういうのも含め、もっと多くの人に体験・体感してほしいと思います。

今回製作したもの

  最後に今回製作した、六角形のテーブル(ヘキサテーブル)をご覧ください。
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ヘキサテーブル(大)

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