樹木の手帖_021

ソヨゴ

【冬青】Ilex pedunculosa

 モチノキ科モチノキ属

 分  布 :関東地方~九州

 樹  高 :小高木[3~7m]

花が咲く時期: 6月~ 7月頃

実が熟す時期:10月~11月頃

◇特徴

 山地の乾燥した林内や尾根などに生え、西日本に多く、庭木としても植えられます。葉は主脈が明るく目立ち、縁が波打っています。6月~7月頃に花が咲くが、あまり目立ちません。秋には、直径5㎜程の実をつけますが、赤く、果柄が長く、サクランボのように垂れ下がり、愛らしいです。ソヨゴは雌雄異株で、雌にしか実がつきませんので、注意が必要です。
 「冬青」と書いてソヨゴというそうです。漢字だけ見ると読めませんでした。ソヨゴの和名は、波状の葉が風に揺れ、音を出すことが由来のようです。深い緑の葉に赤い実が映え、とても綺麗なので観賞するにも良い樹木だと思います。土壌を選ばず、病害虫にも強いですが、少し根が浅いため、大きく育つと強風では倒れやすいです。また、日当たりの良い場所を好みますが、西日を嫌いますので、植える場所には注意が必要です。ソヨゴの材は緻密で白く、アコースティックギターの象嵌に使われることもあるそうです。同属には、モチノキやクロガネモチがあります。

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