樹木の手帖_019

樹木_クチナシ

クチナシ

【梔子】Gardenia jasminoides

 アカネ科クチナシ

 分  布 :東海地方~沖縄

 樹  高 :低木[0.5~2m]

花が咲く時期:6月~7月頃

実が熟す時期:11月~12月頃

◇特徴

 温暖な地域の山野に生え、庭木や公園樹として植えられています。葉は卵形で光沢が強く、葉先は短く出ています。側脈が平行に並んでいて、目立ちます。初夏に手裏剣のような白い花を咲かせますが、花の香りが良く、キンモクセイジンチョウゲと共に三大香木とされています。原種は一重ですが、園芸品種として八重咲きのものもあり、華やかで人気があるようです。
 冬に橙色の果実を実らせます。果実が熟しても裂けない=「口無し」が和名の由来だと言われています。クチナシの実は黄色の無毒な着色料として利用されており、栗きんとんや沢庵、和菓子、餅等に幅広く使用されています。また、果実や根は薬効が認められ、生薬としても利用されているようです。基本的には土質を選ばず、丈夫に育ちます。自生地よりも北の地域でも適応でき、東北地方でも栽培できるようです。日影にも強いですが、花を楽しみたいのであれば半日陰程度の場所が望ましいです。
樹木_クチナシ

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