樹木の手帖_010

樹木_コブシ

コブシ

【辛夷】Magnolia kobus

 モクレン科モクレン属

 分  布 :北海道~九州

 樹  高 :高木[10~15m]

花が咲く時期:3月~ 4月頃

実が熟す時期:10月頃

◇特徴

 高木の落葉樹で、山地や里山に自生しています。特に東日本に多いようです。街路樹や公園樹、庭木として植えられます。ハクモクレンと同じく、冬芽は柔らかい毛で覆われています。花は白い花が咲きます。果実は握り拳のような形をしており、それが和名の由来になっているらしいです。赤く熟すと割れ、赤い種子が白い糸状の柄にぶら下がる形で現れます。
 ハクモクレンとの見分け方ですが、ハクモクレンの花はどっしりとしていて、半開き状でで上向きに咲いています。花弁は9枚あるように見えますが、3枚は色形が同じようながくだそうです。いっぽうコブシの花は花弁が6枚で開いて咲き、花の下に小さな葉が1枚付くのが特徴です。ハクモクレンの葉はふちが波打たず滑らかなのに対し、コブシの葉はふちが波打っていて、細かいしわがあります。
 モクレン属の樹木はマグノリアと呼ばれ、香りの名前としても使われることがあります。花から甘い柑橘系の香りがしますが、枝からも香りがするらしいので、興味がある方は嗅いでみてはどうでしょうか。折れていた枝ならいいですが、勝手に折ったりしないようにしてくださいね。
樹木_コブシ

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

コメント

コメントする