汚水・雑排水
汚水や雑排水は浄化槽の利用でオフグリッド化できます。今は合併処理浄化槽ですので、汚水も雑排水もまとめて浄化槽で処理されます。浄化槽は定期点検が必要なため、それなりに費用が掛かります。
トイレに関しては、コンポストトイレというものがあります。オガクズを撹拌し、バクテリアの力によって汚物を分解します。分解したものは家庭菜園等の肥料などに使えます。水などを使って流すわけではないので、臭いには注意が必要です。また、トイレをコンポストにした場合には、雑排水処理の検討が必要です。
ガス
オール電化住宅にすれば、ガスを使わなくてもよくはなります。その分、電気の消費が増えますので、再生可能エネルギー等で補えるようにしなければいけません。
あと、バイオガスを利用するということも考えられます。生ごみや家畜や人のふん尿を微生物の力により分解し、ガスを取り出すことができます。バイオガスのメリットは、ガスが利用できるだけでなく、ごみの排出量が減り、残物は肥料としても使えるということです。
エネルギー自給率の低い国にとっては、自分たちの生活サイクルの中で、エネルギーを作り出すことができるので、一つの選択肢としてはとても興味深いものだと感じています。
給湯
最近はシャワーだけの方も多いと聞きますが、浴槽につかる文化を持つ日本人にとって、年間の給湯エネルギーはかなりの消費量です。給湯に関する部分を見直すだけでも、CO2の削減は劇的です。
給湯をオフグリッドするには、薪などの資源を利用する方法と太陽熱を利用する方法があります。今年の夏も今までにない猛暑が続いて、私たちを苦しめていますが、エネルギーにとっては太陽のエネルギーはとても偉大です。給湯での太陽熱利用は、太陽光での発電よりも効率が良いと言われています。
太陽熱給湯機は、オフグリッド化しないにしても、とてもいい技術だと思いますので、一度検討してみてはどうでしょうか?。
まとめ
世の中には、いろいろ自分で実験しながらオフグリッド化をしている方がいらっしゃいます。とてもマニアックな部分もありますが、公共のインフラやエネルギー情勢に左右されず、快適に生活することも可能だと感じました。今すぐ、100%オフグリッド化というのは難しいですが、オフグリッドについて考えてみることは大切だと思っています。ここ最近の光熱費高騰を考えても、第一にエネルギーを使わない住宅を建てる(改修を含む)ということが必要だと思いますが、エネルギー等の資源を買わない仕組みを考えることも必要なのではないかと思います。
オフグリッドな暮らしに興味のある方は、ホームページなど検索して、いろいろ覗いてみてください。参考にリンクを一つ貼っておきます。宜しかったらどうぞ。