~改修のすすめ~ 今こそ省エネ設計と温熱環境改善を考えよう

これから賢く生活するためには

 ここ最近、電気料金の上昇が家計を圧迫しています。各々の家庭で料金プランが違うので、上昇率はそれぞれですが、特に冬場の電気料金は驚かれたのではないでしょうか?
 今は、国からの補助により一時的に電気料金が抑えられているように感じているかもしれません。しかし、2022年11月頃から各電力会社(一部の電力会社は除く)が規制料金改定を求めて認可申請を出しており、2023年5月に認可されましたので、6月頃から電気料金の改定が行われることでしょう。9月頃には補助も終了しそうなので、さらに料金の変動が起こるかもしれません。
 こういう状況で、これからも電気料気が上がる方向に進むと予測すると、エネルギー消費を抑えた住まいを考えていくべきだと考えています。以前からずっと言われてきていたことではありますが、なかなか進んでいかない上に、空き家がどんどん増えていて、結局、手が付けられない空き家が解体されて何の意味も無いというような状況が思い浮かびます。今こそ、転換期なのだろうと思います。
電気料金高騰

快適さを求めながら、エネルギー消費を抑えることを考える

 住まいにおいて「快適さ」とはいろいろありますが、ここでは温熱環境の快適さについてことです。住まい環境が「暑い」や「寒い」というのは個人差があり、とても難しい課題だと思います。室温は温度計で測ることはできますが、実際の体感温度というものは、室温だけでは決まらず、周りからの輻射熱や湿度、着衣量などに左右されます。今のほとんどの既存住宅は、断熱性能が悪すぎます。特に窓の性能が悪く、しっかりとした設計がなされていないため、体感温度もそうですが、健康に悪影響を与えるものも少なくないと感じています。冬場、断熱性能が悪い住宅で寒さを補うために暖房をすると、通常は暖められた空気は上に上がり、窓で冷やされた空気が下に下がり、温度の層ができてしまいます。それが非常に不快で体に悪い影響をもたらすのです。
 これからの住まいづくりでは、快適性を保ちながら、エネルギー消費を抑えていくことが求められます。健康で快適な暮らしはこれからのスタンダードであり、最低限の性能だと考えています。
 
暑さでダウンするシロクマ
凍えるシロクマ
電気料金高騰

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