自立循環型住宅の設計に有効な要素技術

目次

B.建物外皮の熱遮断技術

 断熱、日射遮蔽といった建物外皮の建築的措置により、熱の出入りを抑制し、室内環境を適正に保つ技術

07 断熱外皮計画

 断熱化を強化することにより、暖房エネルギーを抑制し自然室温を維持して適時適温を実現します。日本は欧米に比べ、寒さを我慢する傾向にあります。しっかり断熱をした住宅で我慢せずに伸び伸びと暮らして頂きたいものだと思います。世界保健機構(WHO)では、冬期の室温が18℃を下回ると健康被害のリスクが上がるというようなことも言っています。交通事故で死亡する人よりも、家のお風呂で死亡する人の方が何倍も多いなんて、馬鹿々々しい話です。ぜひ、高い断熱化を実践して、健康で快適な暮らしを目指しましょう。
断熱イメージ

08 日射遮蔽手法

 夏期や中間期に室内に侵入する日射を遮ることにより、快適性の実現と冷房エネルギーの削減が期待できます。「A.自然エネルギー活用技術」の中の "04 日射熱の利用" とは、相反する項目ではありますが、夏期等の日射を遮り、冬期に日射を取り込むことは設計次第で可能です。断熱強化された建物では、日射遮蔽をしないと入った日射がより外に逃げないため、暑くなって仕方ありません。断熱化と日射遮蔽はセットで考えなければならないものなのです。住まい手にもよく理解していただき、バランスの良い建物をつくることが重要です。お日様は当たり前のようにあり、その自然エネルギーについてあまり考えたことはないと思いますが、凄まじいエネルギーなのです。その自然エネルギーを活かさない手はないと思います。
日射遮蔽イメージ
葉_イラスト
1 2 3
エコマーク4

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

コメント

コメントする

目次