住まいのかかりつけ医
皆さんは、「住宅医」という存在をご存じでしょうか?書いて字のごとく、「住宅のお医者さん」ということなのですが、皆さんの住まいにも安心してお願いできるかかりつけ医のような存在があれば良いなと思いませんか?そういう住宅を診て治す力を養い、「住宅医」として活動されている方がおられます。「住宅医」はこれからもっと必要になってくる存在だと思います。私も「住宅医」を目指して、日々勉強しています。
英国では「建築病理学」という、建築に関連した病気を研究する学問分野があり、建築物に発生する不具合や劣化を調査診断を行い、適切な保守・補修をして古い建築物を長く保存して利用していくという歴史があります。この「建築病理学」を元に日本の木造住宅に合った建築病理学が、「木造建築病理学」として「住宅医」の基礎となっています。 「住宅医」とは、単に知識だけではなく、分析力・技術力・実践力が備わった技術者であり、このスキルは、既存住宅の改修だけでなく、新築住宅においても必要なスキルであることは、間違いありません。また、住宅医や住宅医を学ぶ人達のネットワークがとても大事だと感じています。一人でやることには限界があり、知識がなかったことも教えあえたり、協力してプロジェクトをしたり、新たな取り組みを進めることが可能になるのではと期待しています。
「住宅医」は、知識と経験値が必要になり、「住宅医」として活動していくには、検定会で実際の改修物件を発表し、合格しなければいけません。今はまだ発表できる物件はありませんが、是非検定会に合格して「住宅医」となれるよう、日々努力したいものだと思います。 住まいの改修をお考えの方は、是非一度ご相談ください。まずは、現状を把握しましょう。
住宅医について詳しくお知りになりたい方は、こちらをどうぞご覧ください。
一般社団法人 住宅医協会(公式)
一般社団法人住宅医協会は、既存住宅の調査・診断から改修設計・施工・維持管理など、幅広い知識や高い技術力を備えた建築士・住宅医の育成に取組んでいます。
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