樹木の手帖_018

ジンチョウゲ

【沈丁花】Daphne odora

 ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属

 分  布 :中国原産

 樹  高 :低木[1~2m]

花が咲く時期:3月~4月頃

実が熟す時期:6月頃

◇特徴

 中国原産で室町時代以前に渡来したといわれているそうで、花の香りが良く、庭木としてよく植えらており、キンモクセイクチナシと共に三大香木とされています。白あるいは紅紫色で手まり状の可愛らしい花を咲かせます。早春に強い芳香を放つので、ジンチョウゲの花の香りで春の訪れを感じる人も少なくないかもしれません。葉は細長い倒卵形で、枝先に集まって車輪上につきます。主脈は見えますが、側脈はほとんど見えません。 
 ジンチョウゲは生長が遅く、移植の難しい樹木です。耐寒性はそれほど高くはないですが、東北地方南部までは地植えが可能のようです。植える場所や害虫には少し注意が必要です。白い花の品種や葉の外側に斑が入った品種があります。また、ジンチョウゲは雌雄異株で、日本で栽培されているものはほとんど雄の株なので、実を見る機会はあまりありませんが、実がなると赤い実を付けます。ただし、この実は毒があるので、注意しましょう。
樹木_ジンチョウゲ

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