「収納ボリュームについて」の続きです。
前回は、1.82m×0.91mの一般的な収納サイズで検討してみましたが、今回は、可動棚の場合、3パターンの奥行でいろいろ検討してみましょう。(奥行30cm・45cm・60cm) まずは、奥行30cmの可動棚を検討してみましょう。奥行30cmの断面は[図3]のようになります。この場合、収納難易度分布により収納ボリュームを計算してみると、ボリュームが「0.59」という値になりました。 次に、奥行45cmの可動棚の場合は、断面が[図4]になります。こちらも同じように計算してみると、ボリュームは「0.84」となりました。続いて、奥行60cmの可動棚は、断面が[図5]のようになり、計算するとボリュームは「1.10」となりました。 当然ですが、奥行が深くなりますので、30cmより60cmの方がボリュームが大きくなります。
前回同様、ここで1㎡あたりの収納力について考えてみると、[図3]の場合は、0.59÷0.3≒1.96となり、[図4]の場合は、0.84÷0.45≒1.86、[図5]の場合は、1.10÷0.6≒1.83となります。1㎡の収納力で比較してみると、やはり60cmの可動棚の方が、奥が使い難くなる分、収納力の値が低くなるのが分かります。しかし、それ程大きな差はないように感じます。それよりもやはり収納する物のサイズに合わせた収納をしっかり考えていかなくてはなりません。
これからもこの収納ボリュームを元に、いろいろ収納について考えてみたいと思います。
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