「SDGs」について考える!今、自分たちにできることを考えてみよう!その2

 「SDGs」とは、「Sustainable Development Goals」を略したもので、「持続可能な開発目標」のことをいいます。2015年9月の国際サミットで全会一致で採択され、「誰一人取り残さない」持続可能でより良い社会の実現を目指す世界共通の目標です。この目標は、2030年を年限とする17の目標と169のターゲットから構成されています。

SDGsで自分たちができること その2

07 エネルギーをみんなに そしてクリーンに

 これからの住まいづくりにおいて、エネルギーを考えることは必須条件です。2050年に向けて、建築業界もエネルギー消費削減、脱炭素にさらに力を入れることになるでしょう。近い将来、一般的な住宅についても省エネルギー性能の義務化となり、再生可能エネルギー利用の促進は進んでいくと思われます。エネルギー自給率に低い日本において、もっと低燃費な住宅が建てられるべきだと考えています。また、今すでに建っている既存住宅については、ただ表面的なリフォームをするだけでなく、新築並みの高い性能のある住宅に改修していくべきだと考えます。性能向上の改修については、とても技術力が必要ですが、将来に向けて避けては通れないことだと思います。また、空き家住宅も増えていきますので、空き家の活用も大切です。

11 住み続けられるまちづくりを

 住宅が集まり、交通が整備され、そこにお店や学校などができ、「まち」がつくられています。日本では少子高齢化がこれからどんどん進み、地方の「まち」は人が減ります。当然、空き家が増え、今までの「まち」の形態を維持していくのは難しくなっていきます。計画性のない開発は将来の子供たちにとって重荷になることでしょう。住み続けられるまちづくりを目指して、少し先の未来も考えながら、住まいづくりに関わっていきたいと思います。少ない集合体でも成り立つ「まち」のあり方を考えていかなければいけません。
 また、最近は異常気象なのか、災害が多発しています。そういう予想外の事態にも対応できるような「災害に強いまち」というのも必要になってくるでしょう。

12 つくる責任 つかう責任

 持続可能な生産消費形態を確保するために、「つくる責任」、「つかう責任」をそれぞれの立場で考えなければいけません。貴重な資源の効率的利用や廃棄物の削減など、様々な問題があります。最近は、「フードロス」の問題もよく聞かれます。店舗での廃棄が多いように思いますが、家庭からの廃棄も多く、他人ごとではありません。今まで何気なくやっていたことは、これからの未来にとって良いことなのか、一人一人が考えていかなければいけないのだと思います。小さなことがたくさん積み重なって問題が大きくなってしまいます。まずは、今ある事実を正しく理解して、自分に何ができるのかを考えていきたいと思います。
 今回も、住まいづくりに関わる者として「SDGs」をどう取り組んでいけるのかを考えてみました。様々な立場によって取り組みは変化しますが、根本は、「持続可能でより良い社会を目指す」ことにありますので、今、自分に何ができるのかと考えることが大切だと思います。
 日本の取組みや企業、自治体等の取組事例など見たい方は、「JAPAN SDGs Action Platform」(外務省のサイト)をご覧ください。
 環境省のサイトにも「持続可能な開発目標(SDGs)活用ガイド[第2版](概要版・本編・資料編)」がありますので、興味のある方はどうぞこちらも。(環境省のページです)
SDGs_11

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

コメント

コメントする