「SDGs」について考える!今、自分たちにできることを考えてみよう!その1

SDGs」とは、「Sustainable Development Goals」を略したもので、「持続可能な開発目標」のことをいいます。2015年9月の国際サミットで全会一致で採択され、「誰一人取り残さない」持続可能でより良い社会の実現を目指す世界共通の目標です。この目標は、2030年を年限とする17の目標と169のターゲットから構成されています。

SDGsで自分たちができること その1

03 すべての人に健康と福祉を

 住まいづくりが健康に関わっている部分はとても大きいと感じています。戸建であれ賃貸であれ、住宅に住んでしまえば、あまり気にしなくなってしまうかもしれませんが、住まいの環境を良くすることで少なからず、健康的な生活を確保できるのではないかと思います。高性能な住宅をつくることにより、道路交通事故より圧倒的に多いと言われる住宅のお風呂での事故(ヒートショック等)を劇的に減らすことができるのではないかと考えています。また、冬場に室温が高い住宅は、子供からお年寄りまで、すべての世代の方に良い影響を与えてくれると信じています。

04 質の高い教育をみんなに

 住まいづくりは教育との関係も深いのではないかと感じています。教育において住まい環境は重要で、住宅そのものだけでなく、地域の環境なんかも大切ではないかと考えます。良い学校環境だとか、良い塾に通うだとかそういうことも大事なのかもしれませんが、勉強しやすい環境や好奇心の湧くような地域環境など、まずは、住まい環境を見直してみることも必要ではないでしょうか?教育というのは学力だけのことを指すわけではなく、「生きる力を養うこと」だと思います。そういう意味でも、住まいづくりは重要です。

05 ジェンダー平等を実現しよう

 「5.4 無報酬の育児・介護・家事労働を認識・評価する」というターゲットがあります。最近、男性でも家事をしたり、育児休暇を取ったりということも聞くようになりましたが、まだまだ、社会的に平等になっていないのが実情でしょう。まずは、認識・評価したうえで、それぞれの家庭に合った、育児・家事のしやすい住まいを考えなければいけません。また、それ以上に家庭内で話をしなければいけないと強く思います。

06 安全な水とトイレを世界中に

 水資源の豊かで衛生的な日本ではありますが、水資源を大切に使わなければいけません。最近では、災害なども多く、水の大切さを感じている方も多いのではないかと思います。今までどれほど恵まれていたのかと。水資源というのは循環しており、当たり前ですが、水を汚さないことが重要です。新しく建てる住宅では、節水もされており、下水や浄化槽で水を汚さない仕組みになってきていますが、それでもまだ、既存建物では雑排水の垂れ流しは存在しますし、「今まで通り」ではいけなくなっています。一人一人の心掛けにより、環境は良くなると思いますので、意識していきたいと思います。
 今回は、住まいづくりに関わる者として「SDGs」をどう取り組んでいけるのかを考えてみました。様々な立場によって取り組みは変化しますが、根本は、「持続可能でより良い社会を目指す」ことにありますので、今、自分に何ができるのかと考えることが大切だと思います。
 日本の取組みや企業、自治体等の取組事例など見たい方は、「JAPAN SDGs Action Platform」(外務省のサイト)をご覧ください。
 環境省のサイトにも「持続可能な開発目標(SDGs)活用ガイド[第2版](概要版・本編・資料編)」がありますので、興味のある方はどうぞこちらも。(環境省のページです)
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