自宅の改修について
私の自宅は約18年前に新築していますが、計画当初はまだまだ駆け出しで、恥ずかしながら設計力はほとんどありませんでした。親との同居ではありましたが、一応、自分の家でもあるので、両親の要望を聞きながら好きに設計をさせてもらいました。当時は周りで省エネ計算をしている人はあまりおらず、今思うと、そういう時代だったとはいえ、もう少し知識と経験があれば良かったなとは思います。当時は「省エネ」の意識はあまりなく、なんとなく一般的につくっていた程度の断熱仕様で、「ああでもない、こうでもない」と間取りや仕上、設備選びなどに注力していました。 自宅の改修工事は、新築で建てて13年目頃に行っています。「13年目でもう改修したの」と思われる方もおられかもしれません。住宅は、衝動買いする人も少なくないと言われていますが、それに近い部分は少なからずあったと感じています。しかし、改修に踏み切った動機はいくつかあり、現在、改修した住宅に生活していて、改修して本当に良かったと思っています。
1.改修の動機
ある意味、勢いで改修工事に踏み切ったわけですが、改修の動機はいくつかありました。以下にまとめます。
- 夏の暑さが耐えられなくなってきた
- 冬の暖房費が高いわりに、そこまで暖かくはない
- 電気小売全面自由化が始まった
- 電気代で再エネ賦課金が気になってきた
- 10年過ぎたころから、電化設備(IHや温水器)の故障が出てきた
- 窓際が寒く、結露が気になった
- 外壁の劣化が気になってきた
などなど、気になることがいっぱい重なったので、思い切って改修工事をすることにしました。
電気使用明細の再エネ発電賦課金ってなんだ?電気使用量を抑えて、無駄な支出を減らしましょう。
電気使用量のお知らせ(検針票)をご覧になったことありますか?支払いの金額だけみていませんか?最近は紙での発行も少なくなり、Webで各自確認できる時代になっています。前年度との比較がしやすくなったり、同じくらいの世帯平均と比較できたり、とても便利にはなりましたが、細かく見る方も少ないかもしれません。
2.改修の目的
今回の改修の大きな目的は、動機からも分かるように省エネルギー性能のアップでした。自分自身、新築当初は今ほど省エネルギー性能について考えておらず、実際、省エネ計算なんかしていません。しかし、窓の性能については、アルミ樹脂複合サッシでLow-Eガラスのものを使用していたので、断熱性能はそこそこだったのではないかと思います。 改修時も実際に省エネ計算をしていません。今から思えば、改修前に省エネのシミュレーションをしっかりしておけばよかったとは思いますが、現場も自分で見ることにしたので、材料の手配やら段取りに追われ、時間がなかったことを言い訳に、省エネ計算することを省いてしまいました。実際、省エネに関する知識が乏しかったというのも理由の一つです。 これから、新築・改修を検討されている方は、是非、省エネのシミュレーションをしてもらってください。省エネに関する設計根拠をしっかりと出してもらいましょう。住んでみてから後悔しないようにしてください。
3.省エネルギー性能の検討
本来なら省エネの計算は、改修実施前に検討しておくべきでしたが、実際には行っていないため、今回、改修後ですが、省エネルギー性能の検討をしてみたいと思います。次回からもう少し詳しく改修内容について説明していきたいと思いますが、どのようなことを検討していきたいか、以下に書き出してみます。
- 改修の内容について
- 新築当初の外皮性能と一次エネルギー消費量について
- 改修後の外皮性能と一次エネルギー消費量について
- 改修後の暖冷房及び換気について
- 改修後、思ったこと、考えたこと
などなど。
不定期の投稿になるかもしれませんが、一つ一つ検討していきたいと考えています。もし興味がおありでしたら、ご覧ください。コメント等もあれば、是非お願いします。
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