樹木の手帖_028

樹木_ガクアジサイ

ガクアジサイ

【額紫陽花】Hydrangea macrophylla

 アジサイ科アジサイ属

 分  布 :本州と四国の海沿いの一部

 樹  高 :低木[1~3m]

花が咲く時期: 6月~ 7月頃

実が熟す時期:10月頃

◇特徴

 意外にも野生の個体は少なく、房総や伊豆など海辺の一部に自生するのみです。中央部に小さな花が集まっており、周りを囲むようにある花弁に見えるのは萼片で、装飾花と呼ばれています。この装飾花が小さな両性花を囲み「額縁」に見える様子から、ガクアジサイという和名になったようです。よく見られる、いわゆるアジサイ(下の写真)は、ガクアジサイから作られた栽培品種になります。
 よく見かける手毬のように集まったアジサイは、生殖機能が不完全で本来の花ではない装飾花が集まるように改良されています。また、日本から西洋に渡り、改良されたものはハイドランジア(西洋アジサイ)と呼ばれ、楽しまれています。色や形も様々ありますので、低木の庭木として楽しまれるのも良いかもしれません。
 梅雨時期の風物詩といえるアジサイですが、同属で花が咲く時期が遅いタマアジサイという種もあります。
樹木_アジサイ
樹木_ガクアジサイ

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